2019年2月16日(土)

寝台特急「あけぼの」最後の旅路 44年の歴史に幕

2014/3/15付
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大勢の鉄道ファンに見送られ、JR上野駅を発車する寝台特急「あけぼの」の最終列車。44年の歴史に幕を閉じる(14日)

大勢の鉄道ファンに見送られ、JR上野駅を発車する寝台特急「あけぼの」の最終列車。44年の歴史に幕を閉じる(14日)

「ブルートレイン」として親しまれた寝台特急「あけぼの」(上野―青森)の下り最終列車が14日、JR上野駅を出発した。春のダイヤ改正で廃止が決まり、定期運行はこの日が最後。昭和、平成の時代を駆け抜けた青い列車は多くの鉄道ファンや利用客に惜しまれながら44年の歴史に幕を閉じた。

午後9時16分、上野駅13番ホームを定刻通りに最終列車が出発すると、「ありがとう」「お疲れさま」との歓声が上がり、車両が見えなくなるまでシャッター音と拍手が途切れなかった。

千葉市の会社員、豊田薫さん(51)は息子の小学6年の壱成君(12)にせがまれ、「卒業旅行をかねて最初で最後の乗車」。壱成君は「インターネットの動画サイトで青い車体を見てグッときた。今日のことは絶対に忘れない」と興奮気味に話した。

20年以上、帰省のたびに利用してきた神奈川県綾瀬市の男性会社員(43)は「夜の静けさと窓から見える朝日が一番の魅力だった。最後と思うと本当に寂しい」と残念がった。

JR東日本によると、あけぼのは1970年10月に運行開始。上野―青森間を片道約12時間半で結んだ。廃止は車体の老朽化や乗客の減少のためで、残るブルートレインの寝台特急は「北斗星」(上野―札幌)だけとなった。あけぼのは今後、「季節列車」として正月や夏休みなどに臨時運行する。

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