郷原委員長、九電社長「進退考えて」
九州電力の第三者委員会の委員長を務めた郷原信郎弁護士は14日夜、経済産業省で記者会見。九電の最終報告書の内容を「論外」と強く批判し、真部利応社長に対して「社長にとどまることは信頼回復に悪影響がある。進退を考えてもらいたい」と述べた。
郷原氏は九電の報告書が、第三者委の調査の核心部分を「一切無視した」と断言。「都合の良いところをつまみ食いしてちりばめた報告だ」とし、「仏つくって魂入れずだ」と吐き捨てた。
真部社長が古川康知事を擁護した点については「常識外れ。経営陣のしていることはコンプライアンス上考えられない」と強調。「九電と古川知事の間には断ち切るのが容易でないつながりの深さがあった」とし、「我々は新たな事実を掘り起こし、解明した。きちんと九電が受け止めれば原発問題全体(の解決)に大きな材料となった」と悔しさをにじませた。
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