東京都の性描写規制、条例案を否決 都議会委

2010/6/14付
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悪質な性描写のある漫画の販売方法などを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、都議会総務委員会は14日、反対多数で否決した。16日の本会議でも否決される見通し。都は「子供の保護に必要」としたが、「表現の自由を侵す恐れがある」などとする議会側の懸念を解消できなかった。都は内容を見直し、9月以降に改正案を再提出する方針。

都議会で知事が提出した条例案が否決されるのは12年ぶり。知事与党の自公が賛成、野党の民主、共産、生活者ネットワーク・みらいが反対した。

都の改正案は(1)作中に登場する18歳未満の人物を「非実在青少年」と表現し、人物との性交を肯定的に描くなどした漫画を新たに「不健全図書」に指定し別の陳列棚に置くことを販売者に義務付ける(2)青少年が持つ携帯電話のフィルタリングを解除する際は保護者に理由を記した書面を提出させる――などの内容。

漫画などの販売規制を巡り、都は「子供が手にして読み、性的な考え方がゆがむことを防ぐためで、表現、出版や大人への販売に制限を加えるものではない」と説明。都内のPTA組織などが賛意を示した。

これに対し都議会民主などは「規定があいまいで表現の自由を侵す危険がある」などと反発。漫画家や出版界からも「表現の萎縮を招く」など"副作用"を懸念する声が上がっていた。

石原慎太郎都知事は「(改正案の)目的は間違っていない」として、内容を修正して議会に再提出する意向。都議会最大会派の民主も「規制や指導以外の手法も含め、継続して議論していく」との姿勢を示している。

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