原発事故の放射性物質、中四国・北海道にも飛散

2011/11/15付
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米大学連合宇宙科学協会の安成哲平・客員研究員と東京大、名古屋大の国際研究チームは、福島第1原子力発電所から出た放射性物質が四国、中国地方や北海道にも飛散していることをシミュレーション(模擬計算)で突き止めた。山間部で周辺よりも沈着量の多い地域が存在したという。全国の汚染状況を見積もったのは初めて。

論文は15日に米科学アカデミー紀要(電子版)に掲載される。

事故後の3月20日から4月19日までの1カ月間を調査対象とした。福島第1原発から出た放射性セシウム137の量は1千兆ベクレルと試算。文部科学省が毎日測定している空からの放射性セシウム量と、地球全体を20キロメートル四方で区切って風や気温、湿度をリアルタイムで観測する「大気輸送拡散モデル」を組み合わせて計算した。

四国や中国地方、北海道の山間部で沈着量が多くなったのは、4月上旬と中旬にこれらの地域で天気が崩れ、雨によって地上に降り落ちたことが原因とみている。ただ、福島市に比べると50分の1~100分の1程度だという。

安成客員研究員は「日本列島の複雑な山岳地形や気流の変化が影響している」と分析、山間部のモニタリングの必要性を訴える。

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