2018年1月17日(水)

都内全域で放射線量の測定開始 1週間で100カ所
「都民に安心してもらう」

2011/6/15付
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 福島第1原子力発電所事故の影響で、身の回りの放射線量について住民の関心が高まっているのを受けて、東京都は15日、大気中の放射線量の都内全域での測定を始めた。1週間程度をかけ、島しょ部を除く約100カ所で実施する。担当者は「地域ごとに正確な数値を示し、都民に安心してもらえるようにしたい」と話している。

 空間放射線量について、都は従来、新宿区百人町の都健康安全研究センター1カ所だけで測定していた。

 測定箇所の拡充は区市町村の要望を受けて実施。都内を約100カ所に区分けし、同センターの職員が3人一組ずつの計2班体制で公園や学校などを回り、放射線量を調べる。結果はホームページなどで公表する。

公園で放射線量を計測する職員(15日、豊島区東池袋)

公園で放射線量を計測する職員(15日、豊島区東池袋)

 15日午前には職員3人が豊島区東池袋の「日之出町公園」を訪問。持ち運びできる小型の測定器を使い、地面から高さ5センチメートルと同1メートルの地点の線量を5回ずつ調べ、数値を読み上げた。

 測定作業を目にした買い物途中の板橋区の主婦(61)は「身近な地点の実態が分かるので今までより安心できそうだ」。男性会社員(55)は「どこかで高い数値が出て、不安が増幅されないかと心配だ」と話した。

 原発事故が収束する見通しが立たない中、都は線量測定の拡充に乗り出している。健康安全研究センターでの測定は、以前から地上18メートルの高さで常時行っているが、5月30日から高さ1メートル地点での測定を追加した。

 都内全域での測定は試験的にまず1回限り実施する計画。測定を継続するかは今後検討する。

 都内では、区が独自に線量測定を進める動きも広がっており、都は20日から希望する区市町村に対し、測定器計70台の貸し出しも始める。

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