強姦事件、女性のみで審理 裁判員「バランス必要」
住居侵入と強姦致傷の罪に問われた沖縄県浦添市の廃品回収業、川満秀樹被告(40)の裁判員裁判で、那覇地裁(鈴木秀行裁判長)は14日、懲役6年(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。
裁判員6人と補充裁判員2人は全員女性。閉廷後の記者会見では、男女のバランスについて課題を指摘する声も出た。
50代の女性が「(職業裁判官でない)一般男性の意見も聞きたかった」と話したほか、60代の女性も「成熟した制度にするため、今後男女のバランスをとることは必要」と提言。一方、別の50代の女性が「意見が述べやすかった」と話すなど、評価する意見もあった。
判決理由で鈴木裁判長は「被害者は深い絶望感と屈辱感を味わわされた。結果の重大性は明らか」と指摘した。
判決によると、川満被告は昨年12月7日、那覇市内のアパートに侵入、居住者の女性にわいせつな行為をし、顔面打撲などのけがをさせた。〔共同〕