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日本兵の日記、米で英訳出版 サイパンで戦死

1944年6月、太平洋戦争の激戦地サイパン島で戦死した日本兵の日記が、70年を経て日米両国の翻訳者によって英訳され、米国で出版された。戦死した日本兵の日記はフィリピンなどでも見つかっているが、英語での翻訳出版は珍しい。

日本兵3万人以上、民間人8千人以上が死亡したサイパンでは、米軍の上陸作戦開始から70年となる15日、日本側関係者も招いて記念式典が行われる。

日記は23歳で戦死した市川源吉・海軍2等兵曹=静岡市出身=が43年12月から米軍上陸直前の44年6月まで手帳に書いた。米海兵隊員が海岸で拾い、83年に日本の遺族に返された。米側に残るコピーを読んだハワイ在住の経営コンサルタント、公平良三さん(76)が感銘を受け、知人でカリフォルニア州在住の出版社経営、ダグラス・ウエストフォールさんと共同で訳出。日米両国から見たサイパンの戦いの解説も加えて共著とした。書名は「THE TAKING OF SAIPAN」(サイパン獲得)。

「いつしか想ひは内地に」「さあ、母国の夢を」など内地に残してきた父母、きょうだい、子供についての記述が多い。子供の1歳の誕生日には「私はひそかに戦地で祝って居る。喜んで来れ。今頃は少々の口もきこへる事だろう。歩くようになったかしらと想ひ、胸が一杯に成る」とつづっている。

おいの市川洋平さん(76)=静岡市駿河区丸子=は「伯父もこれで報われたと思う」と出版を喜んでいる。戦後、源吉さんの子供の消息は分からなくなっているという。(サイパン=共同)

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