2019年3月23日(土)

体温でアイス溶かす、魔法のスプーン 高岡の鋳物業者開発

2014/7/14付
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かちかちに凍ったアイスクリームも簡単にすくえる――。富山県高岡市の鋳物メーカーが開発したアイス専用スプーンが好評だ。熱伝導率が高いアルミを使い、体温でアイスを溶かす。スプーンが吸い込まれるような使い心地が世界的なアイスブランド「ハーゲンダッツ」の目に留まり、5月からベルリンの店舗で販売されている。

開発したのは1947年創業の高田製作所。当初は仏具専門だったが、最近はインテリア小物や食器の製造販売も手掛けている。常務の高田晃一さん(40)や担当のデザイナーがアイスを食べようとしたときにスプーンが刺さらなかった実体験から開発を思い立った。

材質には、同社が扱う銅やスズと比較して熱伝導性の高いアルミを採用。長さ約10センチのへら状で、取っ手の部分には体温を滞留させるため約2センチの厚みを持たせ、熱がスプーンの先端まで伝わるようにした。

試行錯誤を経て3年前に発売し、今では生産が追いつかないほどのヒット商品に。計算されたデザインからもたらされる機能はハーゲンダッツから高く評価され、ベルリンに加え、近くパリ店にも置かれる予定だ。

高田さんは「高岡発の技術を認められたようでうれしい。世界中のアイス好きの心を満たしたい」と話している。〔共同〕

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