尼崎脱線「漏洩、報告書に影響なし」 運輸安全委

2010/12/13付
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JR福知山線脱線事故の事故調査報告書が公表前にJR西日本側に漏れていた問題で、運輸安全委員会が設置した検証チームの会合が13日、大阪市内であり、同社の山崎正夫前社長が調査を担当した委員に最終報告書の内容修正を働き掛けたことについて、「報告書作成に与えた影響はなかった」と結論づけた。

JR西日本が自動列車停止装置(ATS)の資料を国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現運輸安全委員会)に提出しなかった問題も「影響なし」とした。

検証チームには有識者のほか、事故被害者らが参加。検証を踏まえ、来年3月末までに事故調査の在り方などの提言をまとめる方針で合意した。

検証チームは、委員会の議事録音テープを分析し、原案と最終報告書を比較。働き掛けを受けた事故調の山口浩一委員(当時)が「現場カーブにATSを優先的に整備すべきだった」などの部分の削除を求めたが、意見は採用されず、最終報告書への影響はなかったことを確認した。

運輸安全委員会などが昨年、実施した調査結果も同様の結論だった。

検証チーム委員で、妻が事故で負傷した中島正人さん(47)は「問題を受け、報告書には疑念と不安があったが、影響がなかったということで納得できた」。遺族の大森重美さん(62)は「なぜ未提出や漏洩の問題が起きたのかなど、運輸安全委員会の今後の在り方として(背景を)問題提起したい」などと話した。

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