「旧ミドリ十字」の体質抜けず
データ改ざんの子会社バイファ社

2010/4/13付
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血液製剤の試験データを改ざんしたバイファ社は、薬害エイズ事件を引き起こすなど不祥事が相次いだ旧ミドリ十字が1996年に子会社として設立した。世界初となる遺伝子組み換えアルブミン製剤の開発には業績回復の期待がかかっていた。予定より開発が遅れた末のデータ改ざん。「旧ミドリ十字」の体質が抜けていなかった。

旧ミドリ十字は1998年に吉富製薬(当時)と合併、その後も社名変更や合併を繰り返し、現在は田辺三菱製薬となっている。

バイファ社の初代社長は旧ミドリ十字出身。田辺三菱製薬が設置した第三者の調査委員会で委員長を務めた郷原信郎弁護士は「バイファの社長自身が不正行為を認識していた可能性がある」として「旧ミドリ十字の利益重視、安全性軽視の企業姿勢が直接的原因」と指摘した。

ただ、厚生労働省のある幹部は、合併後の田辺三菱製薬についても「製造承認を取得しており、『知らない』では済まされない」と指摘。郷原弁護士も「親会社が合併を繰り返す中、管理監督が不十分になっていた」として、同社のコンプライアンス体制の不備にも問題があったとしている。

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