サルも「喜ぶ」 京大・日立メディコ、脳の働きを測定

2010/6/14付
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京都大学霊長類研究所の正高信男教授と日立メディコのグループはアカゲザルが「喜ぶ」ことを、脳の働きを測定することで初めて明らかにした。他の動物の映像を見せると、サルの脳の働きは人間の赤ちゃんが喜んだ時と同じ場所で活発になった。データを集めれば、動物園などでサルの飼育環境を向上させるのに役立ちそうだ。

頭の上から近赤外線を当てて脳の働きを計測する光トポグラフィー装置を使った。アカゲザル(雄、3歳)の頭に装置を装着。動物の映像を一定間隔で見せると、脳の前頭前野の9野と呼ばれる部分の活動が、何も見せないときに比べて2.5倍程度に高まった。

9野は脳の中枢で、喜びや楽しみの感情を制御するへんとう体につながっている。人間の赤ちゃんでも母親の笑顔などを見せると活発になる場所のため、「サルが映像を見て喜んでいることがわかった」(正高教授)。

サルは怒りや悲しみは表情に表せるが喜びは表現できないとされる。動物園などでサルに気分転換のためにビデオを観賞させているが、サルが本当に喜んでいるかどうか客観的に判定・定量化する方法はなかった。

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