2018年7月23日(月)

ダニ媒介感染症、新たに2人の死亡確認 厚労省

2013/2/13付
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「重症熱性血小板減少症候群」の原因ウイルスを媒介するとみられるマダニの仲間(国立感染症研究所提供)=共同

「重症熱性血小板減少症候群」の原因ウイルスを媒介するとみられるマダニの仲間(国立感染症研究所提供)=共同

 厚生労働省は13日、ダニが媒介する新しいウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)で、2人が死亡していたことが新たに確認されたと発表した。患者は愛媛、宮崎両県のいずれも成人男性で昨年秋に死亡。最近の渡航歴はなかったという。感染による国内での死亡確認は計3人となった。

 厚労省は同日の厚生科学審議会感染症部会で、SFTSの患者を診断した全ての医師に感染症法に基づく国への報告を義務付ける方針を示し、部会は了承した。同省は政令を改正し、来月にも義務化することを決めた。

 新たに死亡が判明した2人は、国立感染症研究所の血液検査で12日に感染が確定した。中国で確認されているウイルスとは遺伝子が一部異なり、同省は国内でマダニにかまれたとみている。

 今年1月、SFTSに感染した山口県の成人女性が昨年秋に死亡していたことが国内で初めて判明。厚労省は、疑い例を診察した情報の提供を、自治体を通じて医療機関に要請していた。

 他にも2件の報告について検査を実施し、いずれも陰性だった。今後、さらに5件を検査予定で、感染後に回復した例も含まれているという。

 同省結核感染症課は「今回の確認で危険性が上昇したわけではないが、ダニは春から秋にかけて活動が活発になるので注意が必要」としている。

 SFTSは2009年ごろから中国で感染や死亡例が報告された。森林などに生息するマダニにかまれて感染。患者の血液や体液の接触による感染報告もある。

 発症すると発熱や嘔吐(おうと)、下痢などを繰り返す。中国では数百例の感染が報告されており、潜伏期間は6日~2週間で致死率は12%。現在は有効なワクチンや治療法はない。

 マダニが媒介する感染症には他に日本紅斑熱やライム病があり、いずれも医師の報告が義務付けられている。

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