2019年1月21日(月)

タンチョウ、少子高齢化 長生きで飼育場所「満員」

2013/11/13付
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タンチョウ飼育数で全国最多を誇る岡山県自然保護センター(和気町)で"少子高齢化"が進んでいる。タンチョウが予想以上に長生きしたことで飼育スペースが満杯となり、繁殖を制限しているのが理由だ。

県によると、新たなスペースの確保は予算などの制約で困難。センターは「このままだと、年寄りばかりが増えて若いタンチョウが少なくなる。将来、岡山からタンチョウがいなくなる恐れもある」と心配する。

センターは1991年から飼育を開始、現在は42羽いる。天敵がいない環境で高齢化し、平均年齢は「日本人で言えば今の団塊の世代」(県担当者)に当たるおよそ18歳。最高齢は36歳だ。

一方、24ある約180平方メートルの飼育スペースは近年、ほぼ満員状態。若いペアがせっかく卵を産んでも、ふ化させない状況が続いている。

県はセンター外での飼育を増やして飽和状態を解消したい考えだが、県内の自治体は、新たに費用を負担することなどに及び腰だ。飼育タンチョウを自然に戻すことは、生態系への影響から難しいという。

日本動物園水族館協会によると、全国の飼育タンチョウは2012年末現在で245羽。担当者によると、各地の飼育施設でも岡山と同様の事情から少子高齢化の傾向にある。

北海道に生息する野生タンチョウなどの保護に取り組む環境省の釧路自然環境事務所は「道内でも動物園などが飼育しているが施設に余裕はない。自然への放鳥の議論も進めながら、野生を含むタンチョウ全体の将来像を議論すべきだ」としている。〔共同〕

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