ダイヤモンド代理購入持ちかけ、現金詐取 被害相談が7倍

2013/9/21付
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「後日高く買い取るので、購入権のあるあなたが自分の代わりにダイヤモンドを購入して」などと高齢者らに持ちかけ、金をだまし取られる被害が全国各地で相次いでおり、国民生活センターが注意を呼びかけている。今年1~8月に各地の消費生活センターに寄せられた相談は前年同期比約7倍の640件に急増。宅配便で現金を送らせるケースが目立ち、金融機関の警戒が強まっている口座振り込みを避けているとみられる。

鹿児島県の80代の女性は、ダイヤモンド業者から郵送でパンフレットを受け取った。後日、別の業者を名乗る人物から「限られた人しか買えない。あとで高額で買い取るので代わりに購入してほしい」と電話があり、50万円を宅配便でダイヤ業者宛てに送った。

商品が届けられたが「買い取る」と言った業者とは連絡が取れなくなった。相談を受けて国民生活センターが調べたところ、商品はダイヤだが5千~1万円程度の価値しかなかった。

同様の相談は2011年4月から全国の消費生活センターに寄せられ始め、13年8月までに886件に上った。9割が60代以上で、平均被害額は約560万円。4000万円を支払った男性もいた。業者が後日、実際に買い取ったケースは1件もなかった。

ダイヤが届いた事例もあるが、大半は商品が届かないまま業者と連絡が取れなくなるという。また売り込みの際に「(購入金額の)倍額で買い取る」と持ちかけたり、購入を断っても「あなたの権利で既に1千万円分購入した」と一方的に告げ、支払いを求められたりするケースもあるという。

これまでは未公開株や投資商品を購入するように誘った後、別の人物が高値で買い取ると電話するなど、複数犯による手口が相次いでいた。国民生活センターは、投資関連名目での手法がある程度知られたことから、名目をダイヤモンドに変更したとみている。

同センター相談第3課は「『高値で買い取る』『名義を貸して』などと購入を持ちかける電話はすぐ切ってほしい。宅配便で現金を送るように指示することも正常な取引ではあり得ない」と注意を呼びかけている。

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