爪の幹細胞で指先再生 マウスで解明、切断治療に応用も

2013/6/15付
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マウスの指先を切断したときに、失ったのが先端部分だけなら再生するのは、爪の根元にある爪幹細胞の働きであることを、米ニューヨーク大の伊藤真由美助教や武尾真研究員らのチームが突き止め、英科学誌ネイチャー電子版に発表した。

伊藤助教は「爪幹細胞を使って、指や手足などの再生ができないか探りたい」としている。切断手術を受けた患者の治療に利用できる可能性もあるという。

マウスは爪の根元部分が残っていれば、切断されても爪が伸び、指が元に戻る。人でも同様に回復する場合があるが仕組みは謎だった。

チームは爪の根元部分に、爪を作り続ける幹細胞があることを発見。指先を切断すると、この幹細胞の働きによって、指の残った部分で「Wnt」というたんぱく質が活発に働き、爪が成長するのにつれて指の骨や肉が再生した。同時に神経も指先まで回復した。

一方、爪の根元から指を切断すると、爪や指は再生しなかった。

Wntは両生類の四肢が再生する際にも働くことが知られている。遺伝子操作でWntを働かなくしたマウスでは、先端だけの切断でも爪と指は再生しなかった。逆にWntの働きを活発にしたマウスでは、より深いところで切断しても再生することも分かった。〔共同〕

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