紙おむつゴミ箱巡る特許訴訟、大合議で審理へ 知財高裁
紙おむつ用ごみ箱に関する特許権を侵害されたとして、英サンジェニック・インターナショナル・リミテッドがアップリカ・チルドレンズプロダクツ(大阪市)に販売差し止めや損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、知的財産高裁は12日、裁判官5人による大合議(飯村敏明裁判長)で審理することを決めた。
知財高裁の大合議は、判例の事実上の統一などが必要な場合に開かれる。2005年の同高裁発足以降、大合議での審理は7回目。損害賠償額の算定を巡り、特許法のどの規定を適用するかが争点の一つとなっており、統一判断を示すとみられる。
問題となったのは、取り換え式のカセットからポリ袋を出して紙おむつを包み、臭いを抑えるごみ箱に関する特許。
一審・東京地裁は特許侵害を認め、アップリカに販売差し止めと約2100万円の支払いを命じた。
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