胆管がん、東京・宮城でも 全国の印刷会社調査へ

2012/6/12付
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大阪市にあるオフセット校正印刷会社の元従業員が高頻度で胆管がんを発症し男性4人が死亡した問題で、厚生労働省は12日、東京都と宮城県の印刷会社でも胆管がんを発症した元男性従業員がいたとの相談が2件あったと発表した。厚労省は13日以降、全国の校正印刷会社など約500事業所に立ち入り調査。発症の有無や化学物質対策などを確認する。

厚労省によると、東京労働局に今月4日、印刷会社側から元従業員の男性が胆管がんを発症したと相談があった。宮城では5月24日に、印刷会社に勤務し胆管がんで死亡した元従業員の男性の家族が労働局に相談。いずれも詳しい勤務歴などは分かっていない。

大阪市の印刷会社のケースは、産業医科大(北九州市)の熊谷信二准教授らの調査で判明。同社の校正印刷部門に1991~2003年に働いていた男性従業員計33人のうち、少なくとも5人が発症し、4人が死亡。発症年齢が25~45歳と若く、死亡率は日本人平均の約600倍と極めて高い頻度だった。

熊谷准教授が印刷機に付着したインクを落とす洗浄剤に使われる化学物質が胆管がん発症の原因と推測するが、因果関係は不明。厚労省は「校正印刷部門は大量の溶剤を使用しており、発症の有無など早急に調査を進めたい」としている。

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