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日航機墜落事故から28年 慰霊登山、やまぬ事故に無念さ

520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から28年となる12日、遺族らが墜落現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)に慰霊登山した。昨年は関越自動車道で高速ツアーバス事故が起きたほか、中央自動車道の笹子トンネルでも天井板崩落事故が発生。遺族らは、やまぬ事故への無念さも胸に墓石の前で手を合わせ、公共交通の安全を改めて願った。

日航機墜落事故から28年。「御巣鷹の尾根」に慰霊登山し、「昇魂之碑」に手を合わせる遺族(12日午前、群馬県上野村)

遺族らは午前6時ごろから花束や故人の好物を手にして入山。強い日差しの中、全身から噴き出る汗をぬぐいつつ、遺体が見つかった場所に立つ墓標を目指した。尾根に建てられた「昇魂之碑」では「安全の鐘」を突いて犠牲者の冥福を祈願した。

「いつも心の中では会話をしているけど、ここに来るとどこかで娘に見ていてもらえる気持ちになる」。横浜市の吉田公子さん(79)は長女の由美子さん(当時24)を亡くした。「事故当時から悲しみが薄れることはない」といい、ほぼ毎年御巣鷹の尾根を登っているが、年々体力は低下。「いつまで登れるのかな」と寂しげな表情を見せた。

おじの加藤博幸さん(当時21)の慰霊に訪れたさいたま市の会社員、小林隼也さん(23)は「この1年も仕事を頑張ったよ」と報告したが、「いろんな公共交通の事故が相次いだ1年でもあった」と沈痛な表情。「この事故を風化させないことで、安全につながれば」と願いを新たにしていた。

御巣鷹の尾根の麓を流れる神流川で11日夕に行われた灯籠流しでは、関越自動車道で起きた高速ツアーバス事故などの遺族団体も参加。上野村の神田強平村長は「様々な事故に遭遇した遺族が心のよりどころとしてこの場に集まり、灯籠流しに参加してくれた」などと感謝の言葉を述べた。

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