オムロン、4駅の利用客映像を無断で流用 2.5億円受け取る

2014/7/12付
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電機大手のオムロンがJR東日本から受託して撮影した国分寺駅(東京都国分寺市)や桜木町駅(横浜市)など4駅の利用客の映像を、無断で独立行政法人情報通信研究機構(NICT、東京都小金井市)の研究に流用していたことが12日、分かった。オムロンはこの研究で2億5000万円を受け取っていた。

オムロンなどによると、映像を流用したのは、ほかに板橋駅(東京都板橋区)と熱海駅(静岡県熱海市)。利用客の流動調査のため、改札口付近に設置したカメラで利用客を撮影し、解析結果をJR東に提出した。

映像は2008~09年の撮影とみられ、契約ではJR東の了解を得ずに他の目的に利用せず、一定期間後に破棄・返却することになっていた。

一方で、オムロンは06~10年度、NICTから不審な行動を検出するセンサー技術の開発を受託。この間、約2億5000万円を受け取り、JR東に無断で4駅の映像を使い、改札の不正通過やけんか、うろつきなど8種類の不審な行動をとった人を追跡するシステムを開発した。

また、文部科学省の公募事業に絡み、オムロンから分社化したオムロンソーシアルソリューションズ(東京・港)が12年5月と7月に、JR京都駅ビル(京都市)の利用客をビル管理者から許可を得ずに撮影していたことも判明した。

100人程度の利用客の流れを追跡する技術を開発する目的で、文科省から研究費約2億4000万円を受け取った。

オムロン広報は「あってはならないことで大変反省している。情報入手や利用について社員を再教育し、再発防止に努めたい」とコメント。JR東は「無断で画像を使用されたことは誠に遺憾」としている。

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