消費者庁、阪急阪神ホテルズとリッツ大阪に立ち入り
食材の虚偽表示問題で、消費者庁は12日までに、阪急阪神ホテルズ(大阪市)とザ・リッツ・カールトン大阪(同)に景品表示法違反(優良誤認)の疑いで立ち入り検査した。一連の虚偽表示を受け、同庁が立ち入り検査するのは初めて。
虚偽表示を始めた詳しい経緯などを調べ、措置命令などの処分の必要性を判断する。森雅子消費者担当相は12日の閣議後の記者会見で「調査の結果、違反事実があれば厳正に対処していきたい」と述べた。
立ち入り検査は11、12日に実施。阪急阪神ホテルズの一部の直営ホテルも対象になった。実際のメニューや仕入れ記録、帳簿類の分析を進める。
消費者庁は10月に阪急阪神ホテルズとリッツ大阪から報告を受け、担当者の聞き取りなど調査を進めてきた。会社側の説明に不十分な点があることから、現場で直接確認する必要があると判断したとみられる。
阪急阪神ホテルズは「調査には全面的に協力する。詳細は答える立場にない」。ザ・リッツ・カールトン大阪は「答えない」としている。