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マット上では別人 米満、強い闘争心で頂点に

2012/8/12 23:59
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米満達弘選手(26)がレスリングを始めたのは、山梨県立韮崎工業高校(韮崎市)に入学してから。小学校から始める選手が多い同競技では遅いスタートだ。それでもトップ選手になれたのは、周囲が「マット上では人が変わる」と口をそろえる闘争心ゆえだった。

「米満という面白い子がいる」。同校レスリング部顧問の文田敏郎さん(50)に、富士吉田市の中学で教員をするかつての教え子から連絡があった。中学3年の米満選手が出場する地域の相撲大会を見に行くと、身長170センチ弱、体重約50キロの少年がいた。臆せず正面から飛び込む姿に、文田さんは「鍛えればものになる」と確信する。

同校レスリング部で1年後輩だった後藤翼さん(25)は「米満さんはスパーリングの休憩中も早く練習を再開したくて、後ろを追いかけてきた。普段は優しいのに、マットでは闘犬の形相に変わる」と振り返る。

ただ、強すぎる闘争心はケガの危険とも隣り合わせだ。高校1年の5月、長野県チャンピオンの3年の選手と練習試合を行った。力の差は歴然だったが真っ向勝負。強烈なタックルを受け右腕を骨折してしまう。それでも練習を長く休むことはなかった。

広げると180センチ以上になる長い腕、どこまでも曲がる柔軟な体、そして強烈な闘争心。着実に力をつけ、3年の時に全国高校生グレコローマン選手権と国体の2冠を達成する。一方、私生活では「素直で控えめな性格」(文田さん)。成績も優秀だった。「あんなにおとなしくて本当に強いのか」といぶかる教員もいたという。

文田さんから「努力次第で世界一になれる。レスリングをやろう」と誘われた日から、米満選手の目標は「五輪で金メダル」。文田さんが「あいつの一番の武器」という「勝利を信じる心」で、存在感を見せつけた。

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