2019年4月20日(土)

幹細胞1個から大腸組織再生 難病治療に応用も
東京医歯大

2012/3/12付
保存
共有
印刷
その他

東京医科歯科大学の渡辺守教授と中村哲也講師らは、大腸の上皮にある幹細胞1個から傷ついた組織を再生することに成功した。マウスを使った実験で、取り出した幹細胞を体外で大量に培養する手法を開発。培養細胞を大腸に再び戻すと、傷を覆うようにくっつき正常な組織に育った。

ヒトに応用できれば難病の潰瘍性大腸炎やクローン病の治療、大腸がん手術後に大腸が狭くなる症状の緩和などに役立つという。米科学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に12日掲載された。

実験で大量に増やしたのは、複数の種類の大腸上皮細胞に育つことができる体性幹細胞。マウスの大腸上皮の細胞を取り出して幹細胞を増やす因子をふりかけ、コラーゲンなどと一緒に浮遊液の中で育てた。

薬で腸炎を起こさせたマウスの肛門から粘性のある液体と一緒に注入したところ、1週間で傷口にくっつき徐々に正常組織を作り出した。6カ月後には傷は治り、がん化もしていなかった。「注入した大量の幹細胞が次々と上皮細胞を作り出し、組織を再生した」(渡辺教授)とみている。

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報