2019年2月16日(土)

沿岸部、集落ごと水没 各地で工場火災や大規模停電も

2011/3/12付
保存
共有
印刷
その他

東日本巨大地震により、東北地方だけでなく関東地方にも人的・物的被害は拡大している。地震や津波による死傷者や行方不明者が多数出ているうえ、道路の陥没や鉄道の運休、空港の冠水などで交通機能はまひ。大規模停電や石油コンビナートなど工場火災も発生している。

気象庁によると、岩手県釜石市付近や同県宮古市付近の沿岸などで、推定で最高10メートル以上とみられる津波を観測。

津波の被害では、岩手県で、大船渡市の一部が集落ごと流されたほか、同県陸前高田市で米崎町など四町が水没。宮城県警によると、太平洋に面した仙台市若林区荒浜で、200~300人の遺体が見つかった。同県亘理町では、沿岸から約6キロ内陸まで津波が押し寄せ、町の半分が被害を受けたという。

岩手県警によると、大船渡市内で中学生を含む48人が行方不明になっている。総務省消防庁によると午後8時現在、岩手、宮城、福島、茨城など9都県計60カ所で火災が発生した。

各県警によると、地震による死者は、午後10時までに岩手県で33人、福島県で11人、茨城県で4人など。

海上保安庁に入った連絡によると、宮城県石巻市の石巻港で建造中だった船が作業員約100人を乗せたまま流され、港内で漂流。大分県に入った連絡によると、同県漁協所属のマグロ漁船が、宮城県の塩釜港沖で地震による津波の被害を受け、乗組員数人が行方不明。

仙台市では泉区のスキー場付近で土砂崩れがあり、約200人が孤立、石巻市の内海橋でも行方不明者多数との情報がある。

経済産業省原子力安全・保安院によると、地震の影響で、コスモ石油千葉製油所(千葉県市原市)で火災が発生し、1人が重傷、2人が軽傷。宮城県警によると、仙台市と塩釜市の境にある石油コンビナートで大規模な爆発があった。

国土交通省によると、北上川や阿武隈川、江戸川など各地の防波堤で亀裂や陥没を確認。福島市内の国道4号で土砂が崩落したほか、常磐道いわき勿来―三郷間で50センチの段差が生じ、東北道白河―川口ジャンクションで路面が隆起した。

JR東日本は管内の新幹線すべてを運休。在来線も首都圏・東北地方の全線で同日の運転を見合わせた。JR東海は一時、東海道新幹線の全線で運転を見合わせたが、順次運転を再開している。

同省は、午後7時半現在、東北新幹線の上下16本、上越新幹線の上下2本の計18本が駅間の線路上で立ち往生していることも確認。運行するJR東日本に対し、乗客に食事や毛布を提供するよう指示したという。

空港でも仙台空港が施設全体が冠水し、同省によると、1100人がターミナルに取り残された。国内全体で午後7時現在、711便が欠航となっている。

首都圏では成田空港と羽田空港が滑走路の点検で離着陸を一部停止した。日本航空と全日本空輸の欠航などによる影響は両社合計で8万人以上に及んでいる。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報