2019年3月23日(土)

経産幹部を午後逮捕へ 東京地検、インサイダー容疑

2012/1/12付
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経済産業省の前資源エネルギー庁次長(53)=現・同省官房付=のインサイダー取引疑惑で、東京地検特捜部は12日午後にも、半導体大手、エルピーダメモリとNECエレクトロニクス(現ルネサスエレクトロニクス)の未公開情報を基に両社株を購入した金融商品取引法違反(インサイダー取引)の疑いで前次長を逮捕する方針を固めた。

特捜部は前次長を本格的に取り調べるとともに、証券取引等監視委員会と合同で、東京都世田谷区の前次長宅の家宅捜索にも乗り出し、産業政策を揺るがした現職キャリア官僚の不正な株取引の実態解明を急ぐとみられる。

これまでの調べなどによると、前次長は半導体業界などを所管する経産省商務情報政策局の審議官を務めていた2009年4月下旬、NECエレとルネサステクノロジとの合併計画が公表される前にNECエレ株約5千株を妻名義で購入。

5月中旬には、改正産業活力再生特別措置法(産活法)を適用したエルピーダ再建策の公表前に同社株3千株を同様に買い付けた疑いが持たれている。前次長はその後の売却で二百数十万円の利益を得たとみられる。

いずれも職務を通じて得た未公開情報を基に取引していた疑いが強く、NECエレ株の取引を巡っては、東京・霞が関の経産省を訪れた同社幹部から合併計画について直接報告を受けた直後に同社株を買い付けていたことが既に判明。前次長は日ごろから勤務時間中に同省が貸与した公用の携帯電話で株を購入することもあったという。

前次長については昨年6月、監視委が同法違反容疑での強制調査に乗り出し、押収した資料の分析を進めていた。これを受け、特捜部も経産省関係者や両社の幹部から事情を聴いたほか、同年末には株購入の経緯などについて前次長を任意で聴取。前次長は違法な株取引を否定していたとみられる。

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