被災者救助の潜水士ら証言 海保が年次報告書

2012/5/14付
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海上保安庁は、東日本大震災への対応を中心に昨年度の活動内容をまとめた年次報告書「海上保安レポート2012」を公表した。被災者救助などに当たった職員たちの生々しい証言を数多く取り上げている。

津波による行方不明者を捜索した宮城海上保安部(宮城県塩釜市)の潜水士は「水面に浮いた木材のほとんどが倒壊家屋の残骸で、至る所にくぎが突き出ていた。海底にも家屋の残骸が鋭利な凶器となって散乱していた。海水温は5度前後と例年より低く、低水温との戦いでもあった」と過酷な作業を振り返る。

大きな余震で海底に無数の亀裂が走り、全員が緊急浮上したこともあった。

釜石海保(岩手県釜石市)の巡視船「きたかみ」は、基地を襲った大津波から間一髪で脱出。船長はインタビューで「船首を津波に向けることだけに神経を集中した。引き波に乗り、無事港外へと出ることができた」と生々しく語っている。

このほか、宮城海保の巡視船「まつしま」が震災当日に福島県沖で津波に遭遇した際の写真など計442枚を掲載。

震災以外では、沖縄県・尖閣諸島周辺を航行する中国船への対応といった領海警備の現状についても紹介している。〔共同〕

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