23億年前に酸素急増、生物進化解明の鍵に? 東大チーム

2011/10/12付
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約23億年前の大氷河期から温暖期への移行期に地球上の酸素が急激に増えたとする研究成果を、東京大と海洋研究開発機構の研究チームがまとめた。地球上の酸素はそれまでほぼゼロだったが、この時期に今の100分の1程度まで増えたという。酸素を必要とする動植物の出現過程の解明につながる成果で、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」(電子版)に12日、掲載された。

白金族元素の一つ「オスミウム」を手掛かりに、もともとは海の中だったカナダ・オンタリオ州の地質を調査した。オスミウムは酸素濃度が高いと水に溶ける。雨によって河川を通じ陸地から海に流れたと考え、地層中の痕跡を探した。

大氷河期を示す氷河性堆積物と、その後の20~30度まで気温が上がったことを示す炭酸塩岩に挟まれた地層で、オスミウム濃度の上昇を発見した。オスミウムの質量数が異なる同位体から、陸由来であることも分かった。

研究チームは、約23億年前の大氷河期から温暖期への移行に伴って「シアノバクテリア」と呼ぶ細菌が大繁殖し、光合成によって大量の酸素が放出されたのではないかとみている。

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