2018年11月18日(日)

パンダの赤ちゃん死ぬ 母乳が気管支に入り肺炎

2012/7/11付
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パンダの赤ちゃんが死んだことについて記者会見する上野動物園の土居園長(右)ら(11日、都庁)

パンダの赤ちゃんが死んだことについて記者会見する上野動物園の土居園長(右)ら(11日、都庁)

東京・上野動物園で5日に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん(雄)が11日午前8時30分、死んだ。死因は母乳が気管支に入ったことによる肺炎だった。上野では1988年以来24年ぶり、自然交配では初の2世誕生で、順調な発育が期待されていた。生まれてからわずか6日。突然の悲しい結末に、関係者や来園者は大きなショックを受けた。

赤ちゃんの死を受け、動物園の関係者らが同日午後、東京都庁で記者会見。土居利光園長(60)は「職員も徹夜でがんばったので、非常に残念だ」と声を詰まらせ涙ぐんだ。同園では今後、園内に献花台を設ける予定。母親のシンシン(7歳)の様子は落ち着いているという。

同園によると、職員が11日午前7時半、赤ちゃんがシンシンの腹の上であおむけになっているのに気付いた。赤ちゃんを取り上げたところ心肺停止状態だったため、保育器に入れて心臓マッサージなどの手当てをしたが、1時間後に死んだのを確認した。体長は15.8センチ、体重は約125グラムだった。

解剖の結果、赤ちゃんが飲んだ母乳が気管支に入り、うまく呼吸できなくなったのが主因とわかった。飼育員は11日午前6時45分に赤ちゃんの鳴き声を確認しており、異変に気付くまでの45分の間に母乳を詰まらせたとみられる。

「非常に残念でならない」と土居園長は声を詰まらせた

「非常に残念でならない」と土居園長は声を詰まらせた

赤ちゃんは5日午後0時27分に生まれた。シンシンは当初、子を抱いて頻繁に授乳したが、6日に子を抱く様子が見られなくなったため、7日に赤ちゃんを保育器に移した。その後、一時的に母親の元に戻す作業をくり返し、10日午後から一緒に過ごしていた。

シンシンは昨年2月、雄リーリー(6歳)と中国から来日し、今年3月に交尾した。6月上旬には食欲が落ちるなど妊娠の兆候が出始めたため、動物園では同30日からシンシンの公開を中止。出産後は飼育員らが24時間体制で母子の様子を慎重に観察していた。

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