小沢元代表「4億円、手元にあった現金の一部」
被告人質問

2012/1/11付
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資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り政治資金規正法違反(虚偽記入)罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の被告人質問が11日、東京地裁(大善文男裁判長)で10日に引き続き行われた。検察官役の指定弁護士は、小沢元代表が陸山会に提供した土地代金4億円の原資について追及。元代表は「当時、手元にあった現金約5億6千万円の一部だ」と説明したが、うち2億円については原資を「客観的に明らかにできない」と述べた。

陸山会が2004年10月、東京都世田谷区内の土地を購入する際に元代表が提供した4億円の原資の解明は被告人質問の焦点の一つ。

元代表の説明は、公判前まで「政治資金」「定期預金を担保にした銀行融資」「父親から相続した遺産」と変遷。10日の被告人質問では「両親からの不動産や現金の相続、出した本の印税、四十数年間の議員報酬だ」と述べた。

元代表本人による説明について、指定弁護士側は「従来の説明では足りなかった詳しい資金の流れまで補う供述とはいえない」(指定弁護士の一人)と受け止めており、相続の時期や不動産売却の経緯などについて詳しい説明を求めた。

元代表は4億円の原資について「当時、東京都内の土地売買で生じた差額の利益2億円のほか、引き出したり解約したりした預金約3億6千万円を手元に置いており、その一部だ」と供述。ただ、2億円が土地売却益だったかどうかは「銀行に問い合わせたが、資料が残っておらず、客観的に明らかにできない」と弁明した。

億単位の資金を自ら保管していた点について、指定弁護士が「(一般との)感覚の違い」を指摘すると、元代表は「手元に置くのはかなり前から。使い勝手の意味からも、私どもの感覚では離れたものではない」と反論。捜査段階に4億円の原資に関する詳細を変遷させたとの指摘には「変えていない」と否定した。

指定弁護士による11日午前の尋問は、4億円の原資や元秘書からの報告の有無に集中。執拗な質問攻勢に、元代表は供述の度に語気を強めて「何度も言うように」「ですから」などの言葉を繰り返すなど、いらだちを隠さなかった。

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