/

海底下46万年前の地層、微生物活動の観察に成功

海洋機構と東大、世界で初めて

海洋研究開発機構と東京大学の研究チームは、海底下にある約46万年前の地層にすむ微生物を採取し、栄養分を取り込む様子を世界で初めて観察することに成功した。地上にいる大腸菌などの一般的な微生物と比べて消費速度は10万分の1以下。少しずつ栄養分を取り込み、極めて長生きとみられる。成果は11日、米国科学アカデミー紀要(電子版)に掲載された。

海底下の約46万年前の地層から採取された微生物の顕微鏡写真=海洋研究開発機構提供・共同

海底下の微生物の生態が詳しく分かれば、海底資源ができる仕組みや生命進化の謎の解明につながると期待される。

海底を掘って試料を採取できる探査船「ちきゅう」を使い、下北半島沖の水深1180メートルの海底を掘削。海底から219メートル下にある約46万年前の地層から微生物を採取した。微生物は1立方センチメートルあたり1千万個以上確認できた。

特殊な分析計を使い、微生物がグルコースやアンモニアなどの栄養分を取り込む様子を可視化して観察。炭素より窒素を多く取り込む傾向があるなどの特徴もわかった。

微生物の種類までは特定できていないが、海底下の微生物の代謝活動を観察できたのは世界で初めてという。

海底下の地層には多くの微生物がすんでいるとされるが、採取や培養が難しく、詳しい生態はほとんど分かっていない。こうした微生物はメタンハイドレートや天然ガスといった海底資源の形成に関わっているとされる。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン