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フィリピン「こんな悲惨な現場ない」台風30号爪痕

台風30号が直撃したフィリピン中部では幹線道路が寸断され、救援物資の輸送が難航(10日)

台風30号が直撃したフィリピン中部では幹線道路が寸断され、救援物資の輸送が難航(10日)

【タクロバン=共同】空港ターミナルの屋根は吹き飛び、コンクリートでできた壁はあちこちで崩れていた。フィリピン中部を襲った猛烈な台風30号。「こんな悲惨な現場は見たことない」。強い竜巻並みの勢力で、今年最大といわれる台風は、レイテ島の中心都市タクロバンに壊滅的な爪痕を残した。

空港敷地内では、風で倒されたバナナやヤシの木が至る所に散乱。横転している車両もあちこちで目につく。町を脱出するため、軍の輸送機を待つ人々の長い行列もできていた。

フィリピン沿岸警備隊の救援部隊要員は「タクロバンの海岸に多数の遺体が打ち上げられていて、収容作業を続けている。こんな悲惨な災害現場を見たことがない」と声を落とした。

空港の近くには、軍や国際援助機関が救援用のテントをあちこちに設置。台風一過で灼熱(しゃくねつ)の中、スタッフらがコメや缶詰などの食料を配給し、地元市民が先を争うように奪い合っていた。

道路はあちこちで寸断され、空港から市内への移動が困難になっている。空港でマニラへ向かう軍用機を待っていた女性はAP通信に「空港までの道には優に100以上の遺体があった」と証言した。

タクロバンの市街地は、台風の通過で地域の大半が破壊されたとみられ、砲撃を受けたかのように建物のがれきで埋め尽くされた。地元当局者はAPに「がれきの下にはまだ多くの遺体が残っている」と話し、住民の一人はロイター通信に「人々は食べ物を探してさまよっている」と語った。

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