2019年3月21日(木)

インフル警戒水準に新基準 WHO、6段階制を廃止

2013/6/11付
保存
共有
印刷
その他

【ジュネーブ=原克彦】世界保健機関(WHO)は10日、インフルエンザの感染拡大に備える警戒水準(フェーズ)の新基準を発表した。地域的な感染の広がりを重視して6段階に分類する従来基準を改め、ウイルスの毒性などから危険性を総合的に見極めてフェーズを判断する。新型インフルでWHOの世界的大流行(パンデミック)宣言が混乱を招いた2009年の教訓を反映した。

従来基準は新たなウイルスが持続的に人から人へと感染する状態を「4」、これが1地域内で2カ国以上に広がれば「5」と定義。さらに別の地域でも継続的な感染が確認されればパンデミック期を示す「6」としていた。

新基準は新型ウイルスによる人から人への感染が限定的な段階までを「警戒」に指定。その後はウイルスの毒性や加盟国の医療体制、経済状態なども加味し、死者が続出するなど危険性が高いと判断すれば「パンデミック」とする。感染による脅威が沈静化した後の対応も想定し、パンデミック後の「移行期」も新たに設けた。

09年にメキシコから世界に広がった豚由来の新型インフルエンザ(H1N1型)は感染力が強い一方で毒性は弱く、WHOによるパンデミック宣言が不要なワクチン生産など混乱をもたらしたとの批判を浴びた。今春に中国で感染者が増加した鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)は、新基準では「警戒」に該当する。

WHOは新基準を中間報告として公表しており、8月末まで加盟国の意見を募る。ただ「ガイドラインとしてはすぐにでも加盟国が利用できる状態」としている。インフルエンザ以外の感染症については「新基準の必要性を検討する」という。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報