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ノーベル文学賞、カナダのアリス・マンロー氏

「現代短編小説の名手」と評価

【ロンドン=上杉素直】スウェーデン・アカデミーは10日、2013年のノーベル文学賞をカナダの女性作家アリス・マンロー氏(82)に授与すると発表した。同アカデミーは「現代短編小説の名手」であることを授賞理由に挙げた。有力候補とみられた日本の村上春樹氏は受賞を逃した。

同アカデミーはマンロー氏の作品について「明瞭な心理描写を特徴とする、見事に調和のとれたストーリーの展開」と、高く評価した。

マンロー氏はカナダのオンタリオ州生まれ。図書館勤務や書店経営を経て1968年に作家デビューした。「チェーホフの正統な後継者」と評され、「木星の月」(82年)、「イラクサ」(2001年)が代表作。国際ブッカー賞(09年)などを受賞している。

カナダの地方に生きる人々の心の機微を繊細に描き出した。近年は老いや死などをテーマに取り上げ、国際的に高く評価されている。邦訳も多く、村上春樹氏が9月に刊行した翻訳短編集「恋しくて」にも、「ジャック・ランダ・ホテル」を収録。村上氏は「独特のリアリティー」があると指摘している。

カナダ文学に詳しい佐藤アヤ子・明治学院大学教授は「英米の亜流でなく、カナダが独自の文学を追究しようとした時期に現れた作家。観察力や描写が素晴らしく、何気ない日常を描いても心の琴線に触れる。短編だけで勝負する作家は非常に少なく、価値ある受賞だ」と話している。

授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万スウェーデンクローナ(約1億2000万円)。

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