2019年2月16日(土)

富士山直下に活断層か 文科省などが報告書

2012/5/10 21:10
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富士山の直下まで、これまで知られていなかった活断層が延びている可能性があるとする調査報告書を、文部科学省が10日までにまとめた。活断層だった場合、地震で動いて大規模な山崩れ(山体崩壊)を起こし、静岡県御殿場市などで災害を起こす恐れもあるという。

活断層は一般的に200万年前以降に動いた断層を指す。今回の断層は100万年前以降に動いたとみられる跡があり、文科省は今後さらに詳しく調べる。

富士山東側の麓には、約2900~2600年前に大規模な山崩れや岩が崩落した痕跡があり、場所によっては堆積物が数十メートルの厚さになっている。

文科省によると、当時富士山が噴火したという明確な証拠がないことから、断層が動いて、もろい山肌が崩れた可能性もあるという。「噴火以外にこの断層が山体崩壊につながるか、慎重に検討したい」としている。

文科省は、山梨県富士吉田市から静岡県裾野市にかけての富士山の麓で、人工的に起こした揺れを地震計でとらえ、地下の構造を調査。一辺が北東―南西方向に約30キロある断層を発見した。富士山がある北西に向かって傾斜しており、直下まで続いていると推定した。動いた場合はマグニチュード7クラスの揺れになるとみられる。

調査を実施した東大地震研の佐藤比呂志教授は「噴火は兆候があるため対策が取れることもあるが、地震は突然起こる。逃げる時間が少なくなることもある」と防災対策上の難しさを指摘している。

〔共同〕

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