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虎の門病院過剰投与死亡事故、薬剤師の責任認める 東京地裁

虎の門病院(東京・港)で2005年、がん治療で入院中に肺炎薬の過剰投与を受けて死亡した私立大教授の男性(当時66)の遺族が、病院側に約1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が10日、東京地裁であった。浜秀樹裁判長は担当医だった研修医だけでなく薬剤師の責任も認め、計約2300万円の支払いを命じた。病院を運営する国家公務員共済組合連合会の責任も認めた。

医師の投薬ミスを巡る訴訟で、薬剤師の責任が認められるのは異例。

浜裁判長は判決理由で、研修医が医薬品集のページを見間違え、規定量の5倍を投薬したことが主な死因になったと認定した。

さらに調剤や投薬量のチェックなどを担当した薬剤師3人について「劇薬指定された医薬品で、5倍もの用量の処方箋だったことを考えれば医師に照会すべき義務があった」と過失を認定した。

遺族側は研修医の上司の医師の責任も訴えたが、判決は「ミスは単純で研修医個人の問題」として退けた。そのうえで、男性が末期がんで余命がわずかだったとみられることから逸失利益は認めず、慰謝料などとして計約2300万円の支払いを命じた。

判決によると、男性は肺がんのため05年8月に虎の門病院に入院。同10月に肺炎が疑われたため肺炎薬が投与されたが、容体は悪化し、疑問を感じた看護師が研修医とは別の医師に相談して過剰投与が発覚した。男性は同11月に死亡した。

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