2019年2月23日(土)

連続リンチ殺人事件 最高裁の判決要旨

2011/3/10付
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連続リンチ殺人事件の最高裁判決要旨は次の通り。

【犯行様態】

本件は(1)小林被告及び芳我被告が大阪市内の繁華街でたまたま行き合った被害者をビル居室に連れ込み、両手足を緊縛するなどして身動きができない状態にし、小森被告及び共犯者1人とともに激しい暴行を加え、首に巻き付けたベルトの両端を力一杯引き合うなどしてけい部を絞め付けて殺害し、死体を高知県内の山中に運んで遺棄した(2)その後、愛知県内に逃走した被告3人が、小林被告のシンナー仲間だった被害者の言動に腹を立て、共犯者らと共謀して激しい暴行を加えて瀕死の傷害を負わせた上、木曽川堤防上に横たわっていた被害者を蹴り落とし、転がり落ちて停止したところを河川敷雑木林まで引きずるなどして放置し、殺害した(3)被告3人がボウリング場でたまたま顔を合わせた被害者3人を自動車内に監禁して現金などを強取しただけでなく、うち2人に激しい暴行を加えた後、長良川河川敷でアルミ製角パイプで頭部や胸部などを多数回殴打するなどしていずれも殺害し、残りの被害者1人に傷害を負わせた――などの事案である。

【動機】

(1)~(3)の各犯行は殺人、強盗殺人などの凶悪事案で、無抵抗の被害者に集団で強度の暴行を長時間にわたって執ように加えるなどした上で殺害行為に及んでいる。理不尽な動機に酌量の余地はない。わずか11日間という短期間のうちに3回にわたってその都度新たな殺意を形成しながら犯行を重ねており、いささかのためらいすらもうかがえない。犯行態様は、いずれも文字通りなぶり殺しともいうべき凄惨なもので、執ようかつ残虐というほかない。19歳から26歳までの4人もの青年の生命を次々と奪い去った結果は誠に重大。被害者らの恐怖、無念は言うに及ばず、遣族らの被害感情も極めて厳しい。連続リンチ殺人事件として地域社会に与えた衡撃も計り知れない。

小林被告は自ら積極的に激しい暴行を執ように加えるなどして犯行を強力に推進し、最も中心的で重要な役割を果たしている。小森被告は、被告3人のうちでは暴力団組員としての序列が上であったことによる影響力から、小林被告とともに主導的立場で犯行を推進するとともに、自らも激しい暴行を加えるなどしている。芳我被告は殺害の契機となった強度かつ執ような暴行に自発的に加わっている上、進んで殺害行為に着手している。犯行に積極的・主体的に関与しており、果たした役割が追随的・従属的であるとはいえない。被告3人はいずれも自ら暴力団組織に加わるなど反社会的な生活を送る中で各犯行を相次いで敢行しており、犯罪性向は根深く、深刻である。

【結論】

以上の事情に照らすと、被告3人の刑事責任はいずれも誠に重いというほかはない。各犯行が全体的に見れば場当たり的なものであること、それぞれ遺族らに謝罪の手紙を送るなどし、小森被告は(2)の事件の遺族との間で一定の交流を持つに至っていること、3人は犯行当時いずれも少年であったことなどのほか、小林被告は(1)の犯行につき自首しており、小森被告は(3)の犯行の被害者1人を最終的には解放しており、芳我被告は他の被告らに比べ暴力団組員としての序列が低かったことなど、被告3人のために酌むべき事情をそれぞれ最大限考慮しても、原判決の死刑の科刑はやむを得ないものとして是認せざるを得ない。

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