宮城の中学校で卒業式 南三陸・戸倉中は元の校舎で開催
東日本大震災から明日で1年。大きな被害が出た宮城県の多くの中学校で10日、卒業式が開かれた。校舎が浸水したため隣接する登米市の廃校で授業を続けてきた南三陸町の戸倉中学校は元の校舎で卒業式を開催。卒業生らは久しぶりに帰った学舎で、将来の飛躍を誓い合った。

卒業生代表の小野寺翔君(15)は答辞で「町の復興のために20名全員がそれぞれの道をまい進する」とあいさつした。
仮設住宅で暮らす西條育美さん(15)は「最後に戸倉中で卒業式ができてうれしい。高校では自分もボランティア活動をやりたい」と話した。
同校は津波で校舎が浸水し、当時1年の男子生徒と教師の2人が亡くなった。