鶴岡八幡「大銀杏」折れる 実朝暗殺の舞台、強風原因か

2010/3/10 11:58
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急速に発達した低気圧の影響で関東地方は9日夜から10日未明にかけて、季節外れの雪や強い風雨に見舞われた。神奈川県鎌倉市では鶴岡八幡宮の神木が倒れ、鉄道や空の便のダイヤも乱れた。

10日午前4時40分ごろ、鎌倉市の鶴岡八幡宮敷地内にある同県指定の天然記念物「大銀杏」が根元から折れて倒れているのを、警備員が発見した。けが人はなかった。

鶴岡八幡宮によると、大銀杏は樹齢推定千年。高さ約30メートル、幹の周囲は6.8メートル。鎌倉幕府の3代将軍源実朝を暗殺した公暁が、この大銀杏の陰に隠れていたという言い伝えから、別名「隠れ銀杏」とも呼ばれている。

午前4時15分ごろから5分おきに「ドンドン」という音がして、同40分ごろ、雷が落ちるような音がしたため警備員が外へ出て倒木を確認した。当時は強風だった。

鶴岡八幡宮の調査依頼を受けた東京農大の浜野周泰教授は「昨夕から雪を含んだ強い風が吹いていたのが直接の原因。根元の状態から回復は不能」と神社側に指摘した。

鶴岡八幡宮の藤江正鎮庶務課長は「歴史的な大事な木が倒れ残念としか言えない」と肩を落とした。近くに住む主婦(61)は「子供の記念写真を撮った思い出の場所。いろいろな記憶がよみがえってきます」と涙を浮かべていた。

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