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地中の微弱電流で「地震予測率58%」 東海大など

伊豆諸島・神津島で監視

伊豆諸島・神津島で、地中を流れる微弱な電流(地電流)の異常を監視し、58%の確率で地震発生を予測できたとの研究結果を東海大や東京学芸大などの研究グループがまとめ、12日までに米国科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

研究グループの東海大の長尾年恭教授(固体地球物理学)は「58%の確率は統計学上、意味のある数字。地震の先行現象の有無には議論があるが、存在する可能性が示された」と話す。

分析したのは、1997年5月~2000年6月、神津島で観測された地電流の変化と、周辺で発生したマグニチュード(M)3以上の地震の関係。島の地中に約100メートル~3キロ間隔で約20基の電極を埋め込んで地電流の流れ方を観測し、島から約20キロ圏内で発生した地震との関係を調べた。

期間中に地電流の強さや向きが変わった「異常」が観測された回数は19回で、うち11回はM3以上の地震が30日以内に発生しており、研究グループは「予測率58%」としている。

地電流の異常は、落雷などの天候や太陽の影響によるものは除外しているという。期間中に発生したM3以上の地震は23回だった。

長尾教授によると、地震前に地電流が変化するメカニズムは諸説あるが、地下にひずみがたまって圧力が不均質になった際に地下水が動くことなどが要因とみられる。

今回の地電流観測は、ギリシャで地震予知成功につながったとされる「VAN法」と同様の手法。地電流は都市では人工的なノイズの影響を受けやすいことから今回、離島で観測した。〔共同〕

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