関東大震災の地震計記録紙、ウィーンで発見 振幅の大きな波形

2014/3/10付
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1923年の関東大震災の発生を世界にいち早く知らせたとされるウィーンのオーストリア気象庁に、当時の地震計の記録紙が残っていることが10日、分かった。記録紙には振幅の大きな波形が描かれ、同気象庁は「約9千キロ離れたウィーンでも一目で激しいと分かる地震。当時の様子を伝える貴重な史料だ」としている。

内閣府の資料によると、関東大震災は23年9月1日午前11時58分に発生。地震の規模はマグニチュード(M)7.9と推定され、約10万5千人が死亡した。

オーストリア気象庁には、地震発生から約12分後(オーストリア時間同日午前4時10分すぎ)に地震の初期微動(P波)が到達して地震計の針が振れ始め、その後主要動のS波も記録されるなど、振幅の大きな波形が続いた。

P波やS波など異なる地震波の到達時間のずれを基に震源地との距離を計算。同気象庁は「当時、既に日本は地震多発地帯として知られ、日本から伝わる地震波の波形も分かっていたため、日本が震源地とすぐに分かったはず」としている。

オーストリア気象庁は2011年3月の東日本大震災でも、地震発生から約12分後に地震波を観測した。

関東大震災を報じた1923年9月2日付のウィーン紙は、ウィーンの気象庁がこれまでに観測した遠隔地の地震で最大級と確認したと報道。

同震災に関するチャールズ・シェンキング香港大教授の著作には、ウィーンの気象庁がロイター通信に「記録上、最も激しい地震が起こった」と伝えたと記されている。

記録紙は、同気象庁の地震学部門のクリスタ・ハメルルさんとウィーン大学助教のヨハネス・ウィルヘルムさんが気象庁の倉庫から探し出した。(ウィーン=共同)

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