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猛暑の原因、近海の水温上昇に 海洋機構が解明

海洋研究開発機構の中村元隆・主任研究員らは日本近海の海面水温の異常が、日本の夏の気温に強い影響を与えていることを、過去の気象データの解析から突き止めた。今夏の猛暑も日本近海の海面水温と密接な関係があるといい、今後の夏の気象予報などの精度向上につながる可能性がある。米国気象学会の学術誌に10日、掲載される。

研究グループは1957~2002年の月ごとの海面水温などの気象データをもとに分析。その結果、太平洋で本州北部から東に帯状に延びる海域と、日本海中心部の海面水温が異常に高くなった年には、7~8月の日本列島の気温も異常に高くなった。

逆に、これらの海域の海面水温が平年より低いと7~8月の日本列島の気温は異常に低くなったという。海面水温が日本列島の気温に与える影響は、弱まりながらも9月まで継続する傾向があることも分かった。

これらの海域の海面水温の異常は、北半球の上空を流れる偏西風の通り道を日本付近で南北にずらす働きがある。海面水温が平年より高いと偏西風の通り道が北にずれて、南から湿った暖かい空気が北へ入り込みやすくなり、日本列島が猛暑に見舞われやすくなる。

今回の研究は02年までのデータをもとに分析したが、今年の猛暑にも同様のメカニズムが働いたと考えられるという。

海面水温の異常は6月ごろに現れ始め、夏の異常気象の予測にも役立つ可能性がある。これまでの研究では、中・高緯度地域の海面水温が大気から影響を受けることはあっても、海面水温が大気に影響を与えることはないと考えられてきたという。

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