製薬会社、5大学に11億円寄付 治療薬データ操作

2013/8/9付
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スイス製薬大手の日本法人、ノバルティスファーマ(東京)の高血圧症治療薬の臨床研究データに人為的な操作があった問題で、真相解明や再発防止策を議論する厚生労働省の検討委員会の初会合が9日、開かれた。ノ社の元社員(5月に退職)が参加し、薬の効果を調べる臨床研究をした5大学の研究室に、同社が計11億3290万円を寄付していたことが明らかになった。

検討委は研究者や弁護士ら12人で構成。今後、元社員らから事情聴取を進め、9月末をめどにいったん結論をまとめる。臨床研究開始から10年以上が経過しており、大学側とノ社の調査が食い違う中で真相に迫れるかが今後の焦点だ。

問題の治療薬はディオバン(一般名バルサルタン)。

この日の会合で、京都府立医大と東京慈恵医大はデータ操作があったとする調査結果を報告したのに対し、ノ社は元社員による意図的な操作を示す証拠は見つからなかったと改めて説明した。元社員はデータ操作を否定している。

滋賀医大は、元社員の他に、部下の同社員(当時)1人も研究に関わっていたと明らかにした。

一方、ノ社は2002~12年、5大学の主任研究者の研究室に提供した奨学寄付金を公表。京都府立医大3億8170万円、慈恵医大1億8770万円、名古屋大2億5200万円、千葉大2億4600万円、滋賀医大6550万円だった。

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