2019年9月20日(金)

宇宙ヨット「イカロス」、帆に太陽光受け加速成功

2010/7/10付
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、宇宙ヨット「IKAROS(イカロス)」が太陽光を帆に受け加速することに成功したと発表した。燃料なしで自在に宇宙を航行する世界初の成果に大きく前進した。次は進行方向を制御できるか試す。

今回、約200平方メートルの帆で太陽光をとらえたところ、重さ0.1グラムの物体が乗ったのに相当する力を受け、速度が秒速10メートル上がったという。イカロスは9日現在、地球から約1900万キロメートル離れたところにあり、秒速26キロで金星の方角に向かっている。太陽光を浴びる角度によっては速度はさらに上がる見込みだ。

イカロスは帆を備えた人工衛星で、5月に種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げた。帆は一辺が14メートルの正方形。厚さはわずか0.0075ミリメートル。ヨットが風を受けて航行するように、太陽光の力を利用して進む仕組みだ。

帆には進行方向を操る特殊な液晶素子も載せている。液晶素子を働かせると帆の一部は太陽光を受け流すようになり、風を受ける水上ヨットのように微妙な方向転換ができる。液晶素子が正常に動作することも確認済みだ。

太陽光を航行に使えば燃料はいらなくなることから、木星など遠い惑星探査の実現に役立つ技術として注目されている。

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