2019年1月20日(日)

体罰教員、小中高で6721人 1万4208人が被害
12年度調査、文科相「恥ずべき数字」

2013/8/9付
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文部科学省は9日、全国の国公私立の小中高校などで2012年度に体罰をしたことが確認された教員は延べ6721人に上り、1万4208人の児童生徒が被害を受けたと発表した。1年間に被害を受けた子供の数がわかったのは初めて。体罰のあった学校は4152校で、全体の10.8%に当たる。体罰を理由に懲戒処分や訓告処分を受けた公立校の教員は2752人で前年度の約7倍に達した。

大阪市立桜宮高校の男子生徒が自殺した問題を受けた緊急調査の最終結果で、下村博文文科相は「恥ずべき数字だ。(従来の)実態把握や報告が不徹底だったのではないかと重く受け止めている」と述べ、再発防止を指導する考えを示した。

小中高別で、体罰をした教員は中学校が2805人と最も多く、高校は2272人、小学校は1559人。体罰の発生率では高校が23.7%と最も高く、中学16.2%、小学校5.5%だった。

体罰の内容は「素手で殴る」が61.0%と大半を占めた。「蹴る」が9.2%、「棒などで殴る」が5.3%。「髪を引っ張る」「長時間立たせる」などの「その他」が計15.8%だった。被害状況は8割超が「傷害なし」だったが、打撲が7.1%、骨折・捻挫なども0.6%あった。

学校が体罰を把握したきっかけ(複数回答)は教員の申告が50.6%、児童生徒の訴えが40.2%、保護者の訴えが34.9%の順だった。

体罰をした教員のうち、公立校の5415人の処分結果をみると、懲戒処分を受けたのは前年度より36人増えたものの162人にとどまった。うち懲戒免職は、桜宮高教諭や、返事をしなかった柔道部員の顔を平手で3回たたいて鼓膜が破れるけがをさせた宮崎県の公立高教諭ら計3人。訓告などは2590人、他は「処分検討中」。国立・私立の教員の処分は公表されていない。

公立校だけの11年度の調査で体罰を理由に処分された教員は404人。今回の緊急調査は児童生徒や保護者から聞き取りをし、対象に初めて国立・私立を加えた結果、人数が大幅に増えた。

文科省は桜宮高の問題を受け体罰根絶への取り組みを強化。今月9日、全国の教育委員会に徹底した実態把握と厳正な処分を求める通知をした。

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