弁護士殺害、男に懲役30年 秋田地裁判決、警官の取り違え認定

2011/12/9付
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秋田市の弁護士、津谷裕貴さん(当時55)が昨年11月に警察官の目前で刺殺された事件の裁判員裁判で、秋田地裁は9日、殺人罪などに問われた無職、菅原勝男被告(67)に懲役30年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。

争点となっていた2カ所の刺し傷が生じた状況について、馬場純夫裁判長は判決理由で「廊下にいた被害者に駆け寄り、殺意を持って刃物を突き出したことで生じた」と認めた。津谷さんが刃物の上に2度倒れ込んできて刺さったとして、殺人未遂罪の適用を求めていた被告側主張を退けた。

警察官が現場で津谷さんを取り押さえたことについて、馬場裁判長は「被害者を犯人と取り違えた」と判断。秋田県警は事件直後に「被害者を被疑者と勘違いした」と述べたが、その後「(犯人から奪った)拳銃を被害者が持っていたため危険防止措置を講じた。誤認ではない」としていた。

動機については「離婚後、知人の津谷さんが財産分与の調停で妻側代理人となり、被告の財産を奪ったという思い込みによる逆恨み」と認定。「殺傷能力の高い凶器を複数準備するなど計画性が高く相当悪質」などと量刑理由を述べた。

判決によると、菅原被告は昨年11月4日、拳銃や剪定(せんてい)ばさみを分解した刃物などを持ち津谷さん宅に侵入。奪った拳銃を手にしていた津谷さんを、犯人と取り違えて取り押さえた警察官が離した隙に、刃物を突き出して殺害した。〔共同〕

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