2019年2月17日(日)

小保方氏会見、なお分からぬ真実 「STAP細胞はあります」

2014/4/10付
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「STAP(スタップ)細胞はあります」。9日、約70日ぶりに公の場に姿を見せた理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)。2時間半に及んだ記者会見で「未熟さから疑念を招いた」と釈明し、「研究を続けたい」と涙をこぼした。研究成果は正しいと訴えたが、「夢の万能細胞」の真相は明らかにはならなかった。

記者会見は午後1時すぎ、大阪・梅田のホテルで開かれた。紺色のワンピースにネックレス。脚光を浴びた1月28日の会見で光らせていた大きな指輪はなく、カメラのフラッシュに少しほっそりした顔をこわばらせた。

●間髪入れず回答 当初は声が震え、時折言葉に詰まったが、質疑応答に入ると徐々に落ち着きを取り戻した。報道陣を真っすぐに見つめ、言葉を選びながらしっかりとした口調で回答。「STAP細胞の有無」を問われると、間髪入れず「あります」と声のトーンを上げた。

「200回以上作製に成功しています」「写真は何百枚という単位である」と研究成果をアピール。「(作製の)レシピのようなものはある」「細かなコツさえクリアできれば再現できる」と繰り返した。

●ノート「4、5冊はある」 論文撤回の考えは改めて否定。理研に「3年間で2冊」と指摘された実験ノートについては「もっとある。少なくとも4、5冊くらいはあると思う」と反論した。

論文の画像取り違えや切り貼りの経緯などの質問には「私の不勉強で申し訳ない」と陳謝。目を潤ませながら「学生の頃から色々な研究室を渡り歩き、研究方法が自己流だった」「未熟で、本当に情けない」と反省の弁を並べた。

研究データに不正行為があったとする理研の報告書を受け取った時の心情は「あまりの驚きとショックに、何も考えることも、言うこともできなかった」と語った。

●マイナス100から 「予期しないことが次々と起こり、自分の力では何一つできない毎日を送っていた」と論文発表後の生活を振り返った小保方氏。割烹着(かっぽうぎ)姿での研究などユニークな手法が注目を浴びたことも「予想外で正直、恐ろしかった」と漏らした。

今後については「ゼロからではなく、マイナス100からのスタート」と語り、「未熟な自分に研究者としての今後があるのなら、細胞が誰かの役に立つ技術にまで発展していくという思いで研究を続けたい」とハンカチで涙をぬぐった。

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