アロマオイル、火災にご注意 酸化して自然発火も
付着衣類、乾燥機に放置すると危険

2011/12/17付
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エステサロンのアロママッサージで使用したタオルや衣類に付いたアロマオイルが酸化によって発熱、自然発火して火災に至るケースが相次いでいる。目立つのは、乾燥機にかけた後で重なった状態で放置し、熱がこもって火が付くケース。一見したところ火の気がないために危険性の認識も甘くなりがちで、東京消防庁や業界団体が注意を呼びかけている。

タオルに付いた油が自然発火したエステサロンのボヤの火元周辺(11月、東京都葛飾区)=金町消防署提供

タオルに付いた油が自然発火したエステサロンのボヤの火元周辺(11月、東京都葛飾区)=金町消防署提供

東京都葛飾区内のエステサロンで11月下旬の深夜、閉店後の無人の店内から出火し、火元近くの乾燥機と壁の一部が焼けるボヤが起きた。「スプリンクラーが作動しなければ燃え広がってもおかしくなかった」と金町消防署の担当者。

同署の調査で、火元は乾燥機前の洗濯かごに山積みになっていたタオルと判明。タオルにはアロママッサージで体に塗るなどしたオイルの成分が付着して残っており、従業員が乾燥機から出して帰宅した後、油の酸化で温度が上昇して約90分後に自然発火していた。

2010年1月には豊島区内のエステサロンで、乾燥機内に残したままだったタオルから出火、店が全焼するなど5棟100平方メートル以上を焼く火災が起きている。

アロマオイルや調理用のオリーブオイルなどに含まれる不飽和脂肪酸は、空気中の酸素と触れて酸化することで発熱、350度前後で発火。乾燥機内に放置したり、山積みにしたりすると熱が外部に逃げにくく、アロマオイルを大量に使用するエステなどでは発火の危険が高まる。

東京消防庁によると、エステサロンでの同種火災は06年1月から今年11月までに管内で11件発生。日本エステティック協会(東京・千代田)は同庁から協力要請を受け、会報などで「乾燥後は必ず取り出す」「かごや袋に詰め込んで放置しない」といった対策の周知に努めている。

消防関係者は「調理師のエプロンや自動車整備の作業着なども、付着した油が自然発火する危険性がある」と指摘。「無人の状態で出火すると大きな火災につながりかねない。油の特性を理解し事前予防を心掛けてほしい」と呼びかけている。

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