2019年2月20日(水)

元少年3人の死刑確定へ 連続リンチ殺人の上告棄却

2011/3/10付
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大阪、愛知、岐阜の3府県で1994年、男性4人が殺害された連続リンチ殺人事件で、強盗殺人などの罪に問われ、二審でいずれも死刑判決を受けた犯行当時18~19歳の被告3人の上告審判決が10日、最高裁であり、第1小法廷(桜井龍子裁判長)は被告側の上告を棄却した。3人の死刑が確定する。

最高裁の判決を受け、記者会見する遺族の江崎さん夫妻(10日午後、東京・霞が関の司法クラブ)

最高裁の判決を受け、記者会見する遺族の江崎さん夫妻(10日午後、東京・霞が関の司法クラブ)

犯行時未成年だった被告の死刑が確定するのは、連続4人射殺事件の永山則夫元死刑囚(犯行時19歳、97年執行)の刑が確定した90年以降では、千葉県市川市一家4人殺害事件(2001年確定)以来。複数の元少年の死刑が同時に確定するのは、最高裁に記録が残る66年以降で初めて。

死刑が確定するのは犯行時19歳だった小林正人被告(35)、小森淳被告(35)と、同18歳だった芳我匡由被告(35)。

同小法廷は判決理由で「4人もの青年の生命を次々奪った結果は重大」と指摘。小林被告について「中心的役割を果たした」、小森被告は「小林被告とともに主導的立場で犯行を推進した」とし、芳我被告も「役割が従属的だったとは言えない」と判断して3人に死刑を言い渡した。5人の裁判官の全員一致の意見。

01年7月の一審・名古屋地裁判決は、小林被告を死刑とする一方、小森、芳我両被告は「従属的立場で、矯正可能性はある。罪の償いを続けさせるべきだ」として無期懲役とした。

これに対し05年10月の二審・名古屋高裁判決は「3人に刑の選択を分けるほどの差異はない」として一審を破棄、3人全員に死刑を言い渡した。

少年法は、犯行時18~19歳の被告について、成人と同様に死刑の適用を認めている。

 お断り 日本経済新聞社は少年法を尊重し、元少年の被告3人をこれまで匿名で報じてきましたが、最高裁判決で死刑が確定するため実名に切り替えます。犯行時少年だった被告に死刑判決が下された重大性に加え、被告の更生の機会がなくなることを考慮しました。

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