2019年2月18日(月)

38億年前の生物、グリーンランドで痕跡 東北大など

2013/12/9付
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東北大の掛川武教授とデンマークのコペンハーゲン大のグループは、グリーンランドの岩石の中から、38億年前の海に暮らしていたとみられる生物の痕跡を発見した。これまでに見つかった最も古い痕跡は34億年前だった。8日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス(電子版)に発表した。

研究グループは2004年、グリーンランド西部イスア周辺にある溶岩の中から、海で堆積してできたとみられる岩石を採取。炭素の結晶を取り出して詳しく分析した。

炭素原子の同位体の比率が現在の生物とほぼ同じだったことに加え、電子顕微鏡で調べた炭素の構造が生物に特有の形状をしていた。似たような構造は隕石(いんせき)の中でも見つかるが、加わった熱が低いことから、隕石が運んできたものではないと結論づけた。

掛川教授は「生物は細菌類のような微生物で、海底に沈殿した岩石が溶岩の熱にさらされたのではないか」と分析している。

痕跡が見つかった岩石は37億年前のものだが、長い時間かけてできるため、微生物は38億年前には存在した可能性が高いとみている。

イスア周辺では、コペンハーゲン大が1999年に、別の場所で生物の痕跡とみられる岩石を発見したが、専門家からは異論が出ていた。研究グループは今後、微生物が海のどんな場所にいて、どんな特徴があったのかを調べる計画だ。

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