星川清司さん、08年に死去 直木賞最年長受賞者を変更
「眠狂四郎」シリーズの脚本を手掛けた直木賞作家、星川清司(ほしかわ・せいじ、本名=清=きよし)さんが2008年7月25日、肺炎のため死去していたことが9日分かった。喪主で妻の愛子さんによると、「生年を1926年と公表してきたが、実際は21年生まれで86歳で亡くなった」という。
星川さんは90年に「小伝抄」で直木賞を受賞したが、当時は68歳だったことになり、91年に65歳で受賞した古川薫さんの最年長受賞記録を上回る。主催の日本文学振興会は「事実関係の確認はほぼ済んでおり、近く受賞者データベースを更新する」としている。
愛子さんは「夫は生前、死を公表しないように強く希望していた」とし、「若いころから体が弱く、『寅(とら)年生まれは運が強いから』と(寅年の)26年生まれにしたようだ」と話している。