山中さん会見「家族に感謝」 妻「家では普通の父」
ノーベル賞受賞決定から一夜明け

2012/10/9 12:59
保存
共有
印刷
その他

京都大学に到着し、職員(左)から花束を受け取る山中教授と妻の知佳さん(9日午前、京都市左京区)

京都大学に到着し、職員(左)から花束を受け取る山中教授と妻の知佳さん(9日午前、京都市左京区)

山中伸弥・京都大学教授(50)のノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明けた9日、日本列島は科学界最高の栄誉の興奮に引き続き包まれた。記者会見した山中教授は家族や仲間への感謝を口にし、妻の知佳さん(50)も喜びに声を詰まらせた。書店には関連書籍コーナーが登場。祝福ムードが広がる中、研究に励む大学院生らからは「日本の誇り」「次は自分たちも」と改めて称賛の声が上がった。

「家族への感謝の思いを強く感じる」。快挙に興奮冷めやらない京都大キャンパス内。午前10時過ぎから記者会見に臨んだ山中教授は、落ち着いた表情で周囲への感謝を口にした。

山中教授によると、昨夜は取材が終わるまで学生が喜ばせようと変装して研究室で待っていてくれたという。「学生や仲間に恵まれた」と感謝の言葉につなげた。

帰宅後は、妻、知佳さんら家族が笑顔で迎えてくれたという。米国留学など二十数年の研究生活は失敗が多く、ストレスを抱えたが、支えたのは「家族の存在」(山中教授)。

ノーベル賞が決まった京都大学の山中伸弥教授が夫人と共に記者会見した(9日)

ノーベル賞が決まった京都大学の山中伸弥教授が夫人と共に記者会見した(9日)

「家に帰ったら笑顔で迎えてくれる。米国にも一緒についてきてくれる。家内も自分の仕事があるのに中断して渡米してくれた。家族の支えがなければ研究という仕事は続けられなかった」と感謝した。

記者会見に同席した妻、知佳さんは「受賞はもっと20年、30年先のことだと思っていた。(昨日は)予期しておらず、穏やかな秋の夕方を過ごしていたので、ただびっくりしている」と話した。

知佳さんによると、家庭内の山中教授は、休日は家族のために色々やってくれる普通の父親という。研究競争で多忙を極める山中教授に対し「声を掛けるのもはばかられることもある」と明かした。

知佳さんは「家族としてはもっとしっかり休んでほしい」と注文を付け、マラソンが趣味の山中教授に「疲れているのにあえて走ろうとする。街で(走っているのを)見かけたらほどほどにするように言ってください」と笑いを交えながら健康を気遣った。

保存
共有
印刷
その他

各地から祝福の声


関連キーワード

電子版トップ



[PR]